馬術競技は他のスポーツと異なり、生き物である馬と選手が一体となって競技を行うスポーツです。
馬は鋭敏な感覚と自分の意志を持っており、いかに優れた技術を持った選手でも
馬の力を借りなければ良い成績を収めることはできません。
また、優れた能力を持った馬も、選手が馬の能力を引き出さなければ、良い演技を行うことはできないのです。
選手が馬の能力を最大限に引き出し、馬も選手の要求に精一杯応えようとする関係が結ばれたときに
「人馬一体」の妙技が繰り広げられることになります。
一般には、運動するためのエネルギーが馬の役割で、
そのためのリズムとバランスを与えるのが騎手の役割だといわれています。
このため、選手は馬を愛し、馬を理解し、自分の馬がいつでも自分の指示に喜んで従い、
どんな難しい運動でもできるように、
また、どんな難しい障害でも勇気を持って確実に飛び越せるように教え込んでおかなければなりません。
このように馬の能力を引き出し、高めるための訓練を「調教」といいます。
馬を十分に調教して人馬が信頼感で結ばれ、馬の弱点を選手が補い、
選手のミスを馬が助けるようになって初めて、馬術競技において勝利が得られるのです。
馬術競技は、次の3つに大別されます。
(1)馬場馬術競技
(2)障害飛越競技
(3)総合馬術競技
馬場馬術競技は定められた種々の動き方をしてその優美さを競い、障害飛越競技は高さや幅、
色彩や形状の異なる障害物をミス無く飛越していく競技です。
そして総合馬術競技は、その両者を兼ね備えた総合的な調教度合いを競うものです。 |